週刊ヤングジャンプ50号(講談社)

休載となった『国が燃える』(本宮ひろ志)についての「読者の皆様へ」という本宮と編集部の文章が2ページ見開きで掲載されている。だいたい始めから抗議その他が入るのは分かりきっていた連載だけにどうするのかと思っていたら。「作品は完全なフィクション」「絵・セリフの修正と削除」…正直作品内容に賛同はしないが、それならばなぜわざわざ描き抗議が来たらなかったことにするのか。意味がなさすぎて落胆せざるを得ない。

月イチ連載『エルフェンリート』、狂人と化した蔵間とナナが邂逅する。ここに至るに練られた伏線消化、絶望したナナの絵が突き刺さるような感覚で伝わってくる。うわーんナナをいじめるな!よくあるものは鼻で笑うが、これは「よくできた鬱もの」だと思う。と連載当初感じたことと全く逆の事を書くのであった。

シリーズ連載『晴れゆく空』(谷口ジロー)、最終話。よくできた小編だしオフロードバイクで空を舞う久保田とタクヤの別れのシーンは美しいが、要素を活かしきった展開だとはあまり思えなかった。しかし作者の作品は短編でもいいからまた見たいものだ。