プラモデル・特装機兵ドルバックバリアブルマシン3機セット(アオシマ)

ドルバックセット箱

♪星の〜ピーアス〜虹のバンダナ…異様にリリカルなOPが印象的な『特装機兵ドルバック』は80年代ロボットアニメ乱立時代にあって非常にマイナーな作品である。自分も2回くらいしか見た記憶がない(東海地方では夕方4時だか4時半だかにやってたような…)。しかしこの時代はスゴかった。ガンプラブームによりロボアニメが前述の通り乱立、数多のメーカーからプラモがごっそり出されていたのだ。マクロスのアリイ・イマイのように複数メーカー同時展開もあり、前エントリで取り上げたモスピーダではイマイ・学研・エルエスと3社に渡っていた例もある。はてはマークの「リアルタイプ・バクシンガー」のような珍品がリリースされるにまで至っていたのである。
ここでドルバックをプラモ化していたのはというと、プラモ用ラッカー塗料「Mr.カラー」で知られるグンゼ産業。グンゼがアニメプラモをリリースしていたのはコレ唯一である。現在ではグンゼGSIクレオスに社名変更、「ピンキーストリート」を出してますね。んでドルバック再販は自分のようなマイナー物を愛するスキモノに熱望されていたのだが、放置されていた金型をアオシマが譲り受け、この度めでたくリリースとなったのである。だいたい当時の小遣いではガンプラを始めとするバンダイのプラモを買うのが精一杯(まあ自分は好んでアリイの「ザ・アニメージ」買ったりしてましたがね)だったかつての少年がオッサンとなり、「今なら買えるのにな〜」というあたりを狙い撃ちされているのだが、そんなの関係ねえ!というかそれで全然いいのである。
何だかとりとめのない話になったが、今回出たのはまず主役バリアブルマシンの3機セット。キャリバー・ガゼット・タルカスの変形後ロボ形態のキットを大箱に放り込んだものである。HGガンダムエクシアとかと比べると異常なほどシンプルであり色分けパーツもないが復刻版なんだから当たり前。そういえばポリキャップは他社ではポリブッシュって言ってたな〜などと思い出したりもした。組立書見ると後ハメも多くて関節の強化改造もし易すそうだ、当時出来なかったイメージの再現が実現できる喜びに心が躍りますなあ。これがオタクのいい所。エクシアは後回し!
しかしドルバックの真髄は地球軍の主力兵器とされていたPA(パワードアーマー)にあるのだ!いわゆるパワードスーツがアニメで描かれプラモ化されていたのがドルバック最大の特徴、メカファンの間では主役を完全に食っていたのが思い出される。こちらの復刻こそメインイベント。ハーク!ノーブ!ガーディアン!ティンクルベル!リリースが待ち遠しい。地球に〜アイラビュ〜♪