Comic新現実VOL.1(角川書店)

「雑誌」とはちょっと感覚が違うような気がするので「おたく」とエントリーする。大塚英志プロデュースによる「まんが専門誌」。個人的には「編集者」としての大塚は好きだが、原作・思想方面では必ずしもそうでない。

特集は「かがみあきらとその後の20年」。「メカと美少女」のおたく的イメージの開祖であることは間違いなく、現在主流の美少女ビジュアルが少女漫画的である所も同じなのが改めて感慨を抱かせる。「コミックマルガリータ」創刊号表紙で見たときのカルチャーショックは忘れられないなあ。『ワインカラー物語』(自分がページものコマ漫画を初めて描いたのが、コレの劣化コピーみたいなものだったのを思い出してひとり赤面)を掲載、出渕裕・(モ)両氏による対談があるがボリュームとしては全然物足りない。次号に特集第2弾があるようなのでもっとやってくれ。

あと注目は『冥王計画ゼオライマー』(ちみもりを)の復活。「終章」がスタート、「鉄神帝国(ネマトーダ)の…本拠を叩く!」とゼオライマーが飛び立ってから20年、まさにそのシーンの続きから始まったのだ!レモンピープル(以下LP)で当初一番魅かれたのが(何歳で読んでたのかは詮索しないように)巨大ロボ+美少女エロのこれでしたな〜いま考えるとエヴァもぶっちゃけこれの亜流のような気がする(アニメ化もされてるが、話が全然違うので見てないです)。結末が描かれるのを期待します。LP元編集長久保直樹・高屋良樹ちみもりを)・ササキバラゴウ大塚英志による座談会「LPがなかったら萌えも秋葉原もなかったかもしれない」もアリ、LP周辺はもっと掘り下げて欲しい。

みなもと太郎の「トーク版・お楽しみはこれもなのじゃ」もあるが、長くなってきたのでこの辺で。VOL.2は11月下旬とのこと。